
節約をしたいのにストレスで毎日お菓子を食べてしまう…。体重は増えるし、給料は増えないし、物価高だし嫌になっちゃう。
仕事や家事、育児で疲れていると、ついついお菓子に手が伸びてしまいますよね。
僕も同じでした。お菓子はダメだとわかっているのに、気づけば袋が空になっている…。
そして後悔する日々の繰り返し。でも、ある時気づいたんです。
「お菓子をやめられない」のは、自分の意志が弱いからじゃない。
この記事では、僕が実際に試して効果があった、お菓子を我慢せず、むしろ「楽しむ」ことで自然とお菓子代が減っていく新しい習慣についてお話しします。



この記事を読めば、あなたもお菓子を食べる罪悪感から解放され、心穏やかになるでしょう。
お菓子がやめられないのは、あなたのせいじゃない


仕事、家事、育児に追われ、ソファに座った瞬間にドッと疲れが押し寄せる。
そんな時、わかっているのについお菓子に手が伸びてしまう…。
その気持ち、痛いほどよくわかります。
でも、それはあなたの意志が弱いからでは、決してないんです。



なぜ僕たちがお菓子を無性に食べたくなってしまうのか、その「心の仕組み」を一緒に探っていきましょう。
疲れた脳がエネルギーを求めている
仕事や育児でクタクタな時に甘いものが欲しくなるのは、脳がSOSサインを出している証拠です。
脳は体の中で一番エネルギーを使う大食いさん。
特に労働や気疲れで消耗すると、脳は「ガス欠寸前だ!」と判断し、最も早くエネルギーに変わる「糖分」を緊急で欲しがります。
例えば、大変な会議を乗り切った後や、子どもの寝かしつけでぐったりした時。
あの時の「チョコ食べたい…」という衝動は、まさに脳が「今すぐガソリンを入れてくれ!」と叫んでいる状態ですね。



つまり、疲れた時にお菓子に手が伸びるのは、意志の弱さではなく、脳の自然なエネルギー補給の要求なのです。
「禁止」が逆効果になっている
「お菓子は絶対にダメ!」と自分に厳しく言い聞かせるほど、逆にお菓子への執着は強くなってしまいます。
これは心理学で「カリギュラ効果」とも呼ばれる現象で、人は「禁止されること」ほど、かえって興味をかき立てられ、特別なものだと感じてしまう。
「このボタンは絶対に押すな」と言われると、つい押したくなるのが人間の心理ですよね。
それと同じで、「ケーキは我慢!」と決めると、一日中ケーキのことが頭から離れなくなり、他のどんな食べ物よりも魅力的に見えてしまう。



だからこそ、ストイックな「禁止ルール」は、かえってドカ食いの引き金になりかねない、危険なワナだと言えます。
「ながら食べ」が満足感を奪っている
スマホを見ながら、テレビを見ながらといった「ながら食べ」は、食べたはずなのに満足感を得られない大きな原因です。
食事の満足感は、味だけでなく、「ちゃんと食べた」と脳が認識することでも得られるもの。
しかし、他のことに集中していると、脳は食事に意識を向けられず、食べたという記憶や実感が薄れてしまいます。
仕事のメールを返しながら、気づいたらポテトチップスの袋が空になっていた、という経験があるかもしれません。
カロリーはしっかり摂っているのに、食べた記憶がほとんどない…。



この無意識の食事が、満足感のないまま食べ過ぎてしまう、負のループを生み出しているのです。
満足度を上げる新習慣


お菓子の量を無理に「減らす」ことばかり考えると、辛くなってしまいますよね。
これからは、量を意識するのをやめて、お菓子を食べる時の「満足度」を上げることに集中してみませんか?
ここでは、我慢とは無縁の、心を豊かにする新しいおやつの習慣をご紹介します。



たった少しの工夫で、お菓子との付き合い方がガラリと変わりますよ。
袋から出して、お皿に盛る
お菓子を食べる時は、面倒でも必ず袋から出し、お気に入りのお皿に「食べる分だけ」を盛りましょう。
袋のまま食べ始めると、「ここまで」という終わりが見えず、無意識のうちにダラダラと食べ続けてしまいがちです。
お皿に盛るという一手間が、「今からこれを食べるんだ」という意識のスイッチを入れてくれます。
ポテトチップスを一袋全部抱えるのではなく、小さなお皿に10枚だけ乗せてみる。
それだけで、「食べる量」が視覚的にハッキリとわかります。
残りはしまい、「今日はこれでおしまい」と自分の中で区切りをつけやすくなるのです。



これだけでも、無意識の食べ過ぎにブレーキをかけてくれます。
5分だけの「おやつ時間」を作る
お菓子を食べる時は、他の作業の手を止め、「おやつを食べるためだけの時間」を5分でもいいので作りましょう。
先ほどお話しした「ながら食べ」は、満足感を奪う最大の敵。
「今、私はおやつを食べている」と意識を集中させることで、脳は幸福感や満足感をしっかりと感じ取ることができます。
スマホは机の向こう側に置き、テレビも消して温かいお茶やコーヒーを淹れて、お皿に盛ったお菓子と一緒にテーブルに座る。
まるでカフェに来たかのように、その5分間だけは、おやつと真剣に向き合ってみてください。



この「何もしない時間」こそが、少量でも心を満たすための、何よりのスパイスになります。
五感で味わい、心を満たす
「おやつ時間」には、五感をフル活用して、目の前のお菓子をじっくりと味わい尽くすことを意識してみてください。
僕たちは普段、食べ物を「味覚」だけで判断しがち…。
しかし、香り、形、音、食感といった他の感覚も総動員することで、たった一つのお菓子から得られる満足感は何倍にも膨れ上がります。
こうして一つ一つを意識すると、普段いかに「作業」として食べていたかに気づくはずです。



この食べ方をすれば、きっと3枚食べていたクッキーが、1枚でも十分に心を満足させてくれるようになりますよ。
それでも食べたい!そんな日のための「僕なりの選択」


理屈ではわかっていても、どうしても食べたくなってしまう日はありますよね。
そんな自分を否定しないでください。
ここでは、僕がお菓子を「悪者」扱いするのをやめ、心穏やかに付き合うために工夫している方法をご紹介します。



一つずつ紹介していきますね。
心がすさむ節約はしない
まず何よりも、お菓子を食べたい自分を「それでもいいんだよ」と許してあげることが大切です。
節約はもちろん大事ですが、そのために心がギスギスしたり、毎日が楽しくなくなったりしては本末転倒…。
家族のためにと思って始めた節約が、かえって家庭の空気を悪くしてしまっては、元も子もありませんよね。
僕も以前、「節約疲れ」で心がすさみそうになった経験があります。



そんな時にどうやって気持ちを切り替え、豊かさを感じるための節約マインドを取り戻したのか、こちらの記事で詳しくお話ししています。


「個包装」を選ぶ仕組みづくり
僕は、なるべく自分の「意志の力」を信じないようにしています。
その代わり、頑張らなくてもうまくいく「仕組み」を作ることを大切にしています。
疲れている時に「我慢するぞ!」と気合を入れても、だいたいは負けてしまう…。笑
それなら初めから、食べ過ぎてしまう環境を作らない方が、ずっと簡単で確実です。
例えば、お菓子を買うなら大袋ではなく、少し割高でも「個包装」のものを選びます。
この「意志より仕組み」という考え方は、食費節約全体にも応用できます。



誰でも無理なく続けられる具体的なコツをこちらの記事にまとめたので、よかったら参考にしてみてください。


お菓子は夫婦の対話のきっかけ
僕にとってお菓子は、単なる間食ではなく、家族との対話を生むための大切な「コミュニケーションツール」です。
「このお菓子おいしいね」と笑い合いながらお菓子を食べる時間は、心をほぐし、普段は話しにくいような少し真面目な話をするきっかけもくれます。
「週末はどんなお菓子にする?」なんて会話も、立派な家族会議の一つ。
こうした小さな積み重ねが、夫婦の価値観を増やし、チームワークを育ててくれると考えています。
僕たち夫婦も、昔はお金のことでギクシャクしましたが、お金の「使い方」について話し合うようになって変わりました。



そのきっかけをくれた「ケチ」という言葉との向き合い方について、こちらで語っています。


よくある質問と回答


ここでは、「お菓子を節約したい…」と感じているあなたの、よくある質問に答えていきます。
この記事の方法を試しても、やっぱりお菓子が食べたくなってしまいます。どうすればいいですか?
完璧を目指さないことが大切です。「今日は一口だけ味わってみよう」とハードルを極限まで下げてみてください。ゼロか100かで考えず、少しでもできた自分を認めてあげることが、次につながる一番の近道です。
家族、特に子どもがお菓子を欲しがります。どう対応すればいいですか?
「ダメ!」と禁止するのではなく、「特別なおやつ」としてイベント化するのがおすすめです。「週末に、みんなで美味しいケーキ屋さんに行こうか」というように、普段のおやつと特別なおやつのメリハリをつけることで、お子さんの満足度もきっと上がるはずです。
職場での「もらい菓子」など、付き合いで断れない場合はどうしていますか?
笑顔で「ありがとうございます!後でじっくりいただきますね」と伝え、すぐに食べずに持ち帰るようにしています。その場で食べる流れに乗らず、自分のタイミングで味わうことで、付き合いと自分のペースを両立できます。
お菓子を「味わう」ための時間がなかなか取れません。忙しい時はどうすれば?
5分の確保が難しければ、30秒でも大丈夫です。お菓子を口に入れる前の一瞬だけ、目を閉じて香りを吸い込んでみる。それだけでも、脳への刺激は全く違います。義務ではなく、自分を癒すための「一瞬の休憩」と捉えてみてください。
お菓子を食べ過ぎてしまった日、罪悪感でいっぱいになります。どう気持ちを切り替えればいいですか?
まず「そんな日もある」と自分を許してあげてください。「ああ、今日は疲れてたんだな」と客観的に分析し、「明日はお皿に出してみよう」と、次に意識を向けることが重要です。そんな日は「チートDay=たくさん食べても良い日」にしています。笑
まとめ:お菓子と上手に付き合い、心と家計を豊かに


この記事では、お菓子をやめられない罪悪感から解放されるための、新しい考え方と習慣についてお話ししました。
大切なのは、無理に我慢して心にフタをすることではありません。
なぜ食べたいのかを理解し、「やめる」のではなく「味わう」ことに意識をシフトすること。
そして、お菓子を「悪者」ではなく、時には自分を癒し、家族との対話を生む「味方」として捉え直すことです。
今日からできる小さな一歩が、あなたの心を軽くし、気づけばお財布にも優しい変化をもたらしてくれるはず。



お菓子と上手に付き合って、心も家計も豊かにしていきましょう。



